ワイドレンジレベラーは、巻き取られたストリップのアンコイリングライン用として新機軸に開発したもので、その特長は、1台で広範囲な板厚の矯正が可能なことにあります。
その方法は、エアーシリンダーを上下方向に作動させ、ロールピッチを変更するもので、操作は押ボタンでパスラインを変更することなく「薄もの」「厚もの」のモード切換が可能です。
尚、この切換時間は標準仕様で約30秒の時間で完了します。
このような装置の開発により、従来のラインならば「薄もの用」「厚もの用」の2台のレベラーが必要であったが、ワイドレンジレベラーならば1台で2台分の矯正範囲をカバーすることになります。
したがって設備費の低減、据付面積の縮少、加えてメンテナンス費用が軽減されるという世界中で待ち望んでいた夢のローラーレベラーです。
又、ワイドレンジレベラーは永年に亘って、当社が開発してきた「ストレスレリーフレベラー」と同じ設計思想を取り入れておりますので、板材の残留応力がZ軸方向も含めて、細分化、均一化され、減少しますから、2次加工時に、反りや曲がりがおこらず、ユーザーに加工し易い板材を供給することができます。
尚、ワイドレンジレベラーは、シャーラインのほかに、プレスランキングライン等、各種のコイルプロセスラインに広く応用できます。